立花志功法律事務所は、本年1月末よりスタートし、最初はどうなることかと思いましたが、無事、1年を終了することができました。
私は、開業時、1件も事件を持たず、顧問先も0件で事務所をスタートしましたので、一切、売り上げの目途が立たない状況で当所はスタートしました(あるのは、それなりの弁護士経験ぐらいです)。
事務員は、未経験者でした。前職も法律とは無縁の事務でした。
開業間際まで、物件を探す時間が取れず、直前まで、入居するオフィスも決まりませんでした。
それゆえ、インターネット工事や電話回線工事は、開業に間に合いませんでした。
売上の目途が立たない状態でお金を借り入れるのは危険と判断し、開業時、お金を借り入れることもなく、全て自己資金でスタートしました。
リースの物を入れると月の支払いがかさむ可能性があるため、一切契約しませんでした。大体の家電は、ヨドバシカメラとビックカメラで買いそろえました。
机や棚は、業者に頼むと高いので、私と事務員で組み立てました。
もちろん、ホームページを作るお金はなく、事務員と私で全て自作しました。
全てがミニマムスタートでした。
そうして始まった、立花志功法律事務所、2月の売上げは0円でした。
ただ、2月にも事件は数件受任させていただきました。最初に事件が来た時、ものすごくうれしかったことを覚えています。
その後、様々な方に当所をご紹介いただいたり、自分たちでコラムやツイッターなどを始めたりして、少しずつ事件が来るようになり、今では、毎日夜遅くまで仕事をしなければならない程、事件が来るようになりました(年末も仕事になりそうです)。
私がこの事務所を開業するときに、最も心がけたことは、誠実さです。
こういうきれいごとを聞くと、反吐が出るという方は多いかもしれませんが、本当に心がけています。
具体的には、どういうことかというと、自分の利益よりも依頼者の利益をまず追求する、その後、可能であれば自分も最低限の感謝をいただくということです。
当所は、電話相談で答えられることは全て答えていますし、相談料も基本的には取っておりません。強引に事件を受任したりもしませんし、事件の単価も低めだと思います。さらに言えば、依頼者や弁護士に都合が悪くとも、正直に事件の筋を伝えます。
このスタイルでいつまで続けられるのかは分かりませんが、せめて誠実でありたいと思い、このスタイルで来年も行きたいと思います。
そんな立花志功法律事務所ですが、何とか無事、年を越せるのは、皆様のおかげです。心からそう思います。
来年も頑張ります。皆さんも頑張りましょう。
本年はありがとうございました。来年も何卒よろしくお願いいたします。