どうも、札幌の弁護士の立花です。
今日は、巷で話題の法テラスの記事を見て思ったことを書かせていただきます。
最近、法テラスの広告問題がネットニュースを騒がせています。
詳しい記事は、各自で見ていただきたいのですが、法テラスという組織が大々的に宣伝を行うことへの問題提起かと思います。
実は、法テラスについて、少なからず問題を感じている弁護士は相当数いるかと思います。
私もそのあり方に疑問が無いわけではありません。
とりわけ、法テラスの報酬設定に疑問を生じることはそれなりにあります。
もっとも、私自身、「法テラス問題」について、それほど熱心に問題提起をしたり、あるいは擁護したりというタイプではなく、価値中立的な立場です。
理由としては、依頼者にも弁護士にもそれぞれ、選択する権利があるからです。
まず、依頼者は、法テラスを使用する、しない、どのような弁護士に依頼する、しないは、当然ですが、全くの自由です。
とすると、どのような弁護士に依頼するのかは、自己責任ということになります。
一方で、弁護士に関しても、ある依頼者からの依頼に対して、仕事を受ける、受けないは全くの自由です。
そうなると、もしある弁護士が「法テラスを使用する依頼」をなされたとして、別にそれを受けないということも可能です。
要するに、依頼者(相談者)のみならず、弁護士にも事件選択の自由があるのです。
当所でいえば、お話を聞いて、法テラスを使用してでも助けてあげたいと思えば、法テラスのお話がなくとも法テラスを勧めることもありますし、依頼者のオーダーに納得できなければ、高い報酬を積まれても依頼を受けないこともあります。
このように、法テラスは、困っている人が弁護士にアクセスする「一つの手段」に過ぎないことを考えれば、「あってもいいよね。」と思っています。
また、法テラス広告の記事に記載されているような弁護士の経済競争についても、本来的には好ましくないと思っていますが、「もうしょうがないよね。」と思っています。
何せ、私は、1年間の司法修習を「無給」で行いましたからね。慣れましたよ。
恐竜が絶滅したのは、変化に対応できなかったからと聞きます。
私は、しぶとくしつこく生き残っていきたいと思います笑
以上、今日は、巷で話題の法テラス広告問題の記事でした。