刑事事件は、トラブルに巻き込まれないことが一番です~李下に冠を正さず~(刑事事件)No.172

 どうも、札幌の弁護士の立花です。

 

 今日は、刑事事件のコラムです。

 

 

 

 皆さん、「李下に冠を正さず」という言葉を知っていますか?

 

 この言葉は、故事成語で、すももの木の下で冠を直すような、他人から疑われかねない行動は慎まなくてはならないという意味の言葉です。

 

 なぜ、この言葉を今日、挙げたかというと、刑事事件においては、疑われるとかなり不利益があるよということを伝えたかったのです。

 

 

 

 

 皆さんは、よくニュースで逮捕されたという報道を見かけるとは思いますが、こういった報道を見て、どう思うでしょうか。

 

 悪いやつもいるなあと思うのではないでしょうか。

 

 しかしながら、刑事事件において、逮捕された人が全員、有罪判決を受け、いわゆる前科がつくというわけではありません。

 

 

 

 

 とりわけ、「逮捕」とは、この人が犯罪を犯したかもしれないというレベル感で行われているというのが、実際です。

 

 にもかかわらず、逮捕されると、皆さんが逮捕される人に抱くように、逮捕された人=犯罪者というように見られ、極めて重大な不利益・不名誉を受けることになってしまいます。

 

 そうすると、一般の方にとっては、仮に、不起訴処分や無罪判決を得たとしても、そもそも刑事事件に巻き込まれるだけで、著しい不利益を被ることになるのが現実です。

 

 それゆえ、先ほどの故事成語ではないですが、そもそも刑事事件に巻き込まれることを極力減らすことが大事なのではないか・・・と思うわけです。

 

 

 

 

 もっとも、弁護士としては、仮に刑事事件に巻き込まれたとしても、裁判に対応することはもとより、逮捕や勾留などの身体拘束を付されないようにする、保釈によって、身柄を解放する、相手方と示談するなどによって、刑事事件による不利益を最小限にするように活動をしています。

 

 ですので、万が一、刑事事件に巻き込まれた場合は、まずは弁護士に相談するという手段があることを覚えておいてください。

 

 以上、今日は、まず、刑事事件に巻き込まれないようにすることも大事だよというコラムでした。

 

 

 

 弁護士 立花志功

2022年11月15日