どうも、札幌の弁護士の立花です。
先日、youtubeで令和の虎という番組を観ていたら、「本人訴訟支援サービス」を展開なさっている方が出ていました。
詳しい内容は、是非、youtubeでご確認いただきたいのですが、訴訟は、お金がかかるため、お金がかからない本人訴訟を支援するサービスを作りますというものでした。
理念は素晴らしいと思いました。実際、訴訟については、どうしても弁護士費用が掛かってしまいますので、こういった弁護士費用をかけたくないという方にはニーズがあるのでは・・・と思います。
一方で、どのレベルまで本人訴訟で行けるのか・・・という実行可能性には疑問が無いわけではありません。
法律のトラブルには、ある程度筋が見えている事件から、訴訟をやってみないとわからない難しい事件まで様々あります。
このうち、殆ど法律知識がない方が本人訴訟で対応できるのは、ある程度筋が見えている、簡易裁判所の事件くらいまでが限度なのではないか・・・と感覚的には思います。
また、一見簡単に見えても、訴訟を行ってみると専門的な難しい反論をなされるという事件もかなりあります。生兵法は大怪我の基になることもあります。
そう考えると、本人訴訟で行ける事件は結構限られるだろうな・・・と思います。
もっとも、訴訟を起こす人、起こされた人にとって、複数の選択肢があるというのは、いいことだと思います。
費用対効果で、本人訴訟でいこうと思う方は、それはそれでよいのでは・・・と思います。
ただし、個人的には、相手方に弁護士がつくような事件や訴額がある程度高い事件であれば、正攻法としてキチンと弁護士を付した方が、弁護士費用を考えてもいい結果になるのではと思います。
結局、本人訴訟を選択なさる方の多くが弁護士費用の点から弁護士に依頼しないことを考えれば、法テラス、アテラ（弁護士費用立て替え制度をやっている会社様）、着手金が無料ないし低額の弁護士に依頼するという解決方法もあるということは知っておいて欲しいです。
当所でも、ご相談をお聞きし、勝訴可能性などをお伝えした上で、ある程度勝訴が見込まれる場合には、着手金を０ないし後払いにした訴訟対応も検討させていただきます。
もし、費用の点で本人訴訟にするか迷っている場合は、一度ご相談いただけますと幸いです。
以上、今日は、令和の虎で紹介された本人訴訟支援サービスから、本人訴訟に関するコラムでした。
