誹謗中傷に対する削除は、実は簡単ではないです(IT)No.192

 どうも、札幌の弁護士の立花です。

 

 今日は、インターネットトラブルに関するコラムです。

 

 

 

 インターネット上での誹謗中傷がなされているのを発見したとき、何とかできないか・・・具体的には、その書き込みを削除できないかと考えるのが通常ではないでしょうか。

 

 しかしながら、削除は簡単な様に見えて、意外と難しいことがあります。

 

 

 

 まず、誹謗中傷の削除の方法は、①任意削除と②法的手続きによる削除があります。

 

 このうち、①任意削除は、サイト管理者や場合によっては書き込んだ者に対して、削除を「お願い」するというものです。

 

 これについては、各サイトごとルールがあり、そのルールによっては削除に応じてくれることがあります。

 

 ただし、誹謗中傷であっても、書き込んだ者にとって、何らかの意味があるということが多く、必ずしも任意で削除してもらえるわけではないというのがポイントです。

 

 任意の削除に応じてくれない場合、法的な手続きによる削除を検討することになります。

 

 しかしながら、この場合、任意削除に比べ、はるかに厳格な手続きが必要となります。

 

 

 

 具体的には、その書き込みによって、自分の権利が明確に侵害されていることやその書き込みの違法性について、十分な主張、立証(疎明)が求められることなります。この主張については、正直、法律に精通していないと難しいです。

 

 このように、書き込みの削除については、一見簡単な様に見えて、法的に難しい問題をはらんでいることが少なくありません。

 

 もし、削除等でお困りの方がいらっしゃれば、ご相談いただけますと幸いです。

 

 相談の際には、スクリーンショットを添付していただけると助かります。

 

 

 

 以上、今日は、誹謗中傷の削除に関するコラムでした。

 

 

 

 弁護士 立花志功

2023年01月20日