どうも、札幌の弁護士の立花です。
今日は、しょうもない雑記コラムです。
皆さん、映画観ていますか?私は、先日、映画「Winny」を観て参りました。
この映画、はっきり言って傑作ですから、ぜひ観に行って下さい(札幌だとサツゲキでやっています)。
内容としては、著作権法違反幇助被告事件に問われながら無罪となったいわゆる「Winny事件」を題材にしたものです。
とりわけ、弁護士と依頼者(金子さん)にフォーカスがなされた映画でした。
弁護士の立場である私からみて、もっとも印象的だったシーンは、壇先生が、金子さんに対して、「自分の人生の5年間」をこの事件に使うと言っていたシーンです。
どうしても弁護士の仕事は、属人的であり、自分の命や時間を削って仕事をせざるを得ない側面があります。
このセリフには、弁護士の献身性が出ていてすごく共感できました。
※もっとも、私なんて壇先生と比べるのもおこがましいレベルです。
最近よく思うのですが、弁護士が1年で100件の事件を受けたとしても、引退までに助けられる人の数はせいぜい5000人です。
弁護士として、一生懸命働いても5000人しか助けられないのです。
しかも、「Winny」事件のような難解な事件であれば、1つの事件が何年もかかることもあります。
そうなると、弁護士の力が社会に与える影響というのはわずかなのでは・・・と思わざるを得ません。
それでも、こういった冤罪事件や社会的耳目を集める事件の裏には、個々の弁護士の活躍・献身性があることを忘れてはいけないなと思いました。
そういう意味では、弁護士という仕事は捨てたものでは無いなと思いましたし、私も、私なりに社会の役に立ちたいな・・・と改めて思わされた映画でした。
なお、法廷のシーンもかなり実際の刑事裁判に近く素晴らしかったです。
映画「Winny」ぜひ、観に行ってはいかがでしょうか。
以上、今日は、映画に関するコラムでした。