交通事故で弁護士を選任するタイミング(交通事故)No.214

 どうも、札幌の弁護士の立花です。

 

 今日は、交通事故に関するコラムです。

 

 

 

 交通事故に遭って、弁護士にお願いして事件を処理してもらいたい・・・この場合、どのタイミングで弁護士を入れれば良いのでしょうか。

 

 結論としては、交通事故以後であれば、早い段階で頼んだ方が良いと思います。

 

 早い段階でご依頼いただければ、有利になることがあっても、不利になることはほぼないと言えるからです。

 

 ただし、以下の2場面は注意が必要です。

 

 

 

 まず、①物損の処理がスムーズに行っている段階です。

 

 物損の処理は大きく、過失割合と損害額の処理の2つがあります。

 

 このうち、過失割合については、弁護士が介入し法的に過失割合を決めるよりも当事者同士で話し合う方が良い結果に終わることもあります。

 

 そうすると、過失割合の話がうまくいっているうちは、弁護士を介入させないということが考えられます。

 

 また、損害額についても、ある程度修理費等が出るということが決まっている場合、弁護士が介入しても、いたずらに時間がかかるということが少なくありません。

 

 それゆえ、物損の処理が上手くいっているときには、弁護士を介入させないという判断はあり得ます。

 

 

 

 もう一つは、②保険会社が長期の治療期間を見てくれている時です。

 

 この場合、弁護士が介入したタイミングで、保険会社が治療を打ち切ろうとしてくる時があります。

 

 それゆえ、ある程度治療期間が長期化してきている時には、弁護士に依頼するタイミングはよく考えなくてはなりません。

 

 上記2つの時は、弁護士の介入タイミングを考えなくてはなりませんが、それ以外の場合であれば、基本的には、なるべく早めに弁護士に依頼なさった方がいい結果になることが多いです。

 

 逆に、治療期間が打ち切られそうになっている、過失割合に納得がいかない提示がなされている、後遺障害を申請したい、示談金を増額したいという希望が出た場合には、その段階ですぐ、弁護士を介入させた方が良いかと思います。

 

 

 

 当所は、弁護士として介入するタイミングはかなり考えて依頼を受けております。

 

 いわゆる、依頼欲しさになんでも受けるという方針とは「真逆」の方針を取っています。

 

 ぜひ、弁護士に依頼するタイミングで迷っている・・・という方はお気軽にご相談下さい。

 

 以上、今日は、交通事故に関するコラムでした。

 

 

 

 弁護士 立花志功

2023年04月11日