小室圭さんが次の司法試験を目指すのなら(雑記) No.41

 どうも、札幌の弁護士の立花です。

 

 今日は、NY州司法試験の合格者名簿に名前が無かった小室圭さんについてです(なお、当職は、米国司法試験には、縁もゆかりもありません)。

 

 

 

 日本のマスメディアやインターネットでは、スキャンダラスな取り扱いを受けることが多い小室さんですが、私は、次の司法試験を本気で合格するにはどうすべきかという改善案を勝手に示したいと思います。

 

 

 

 まず、日本では、さもNY州司法試験につき、合格率が高く「簡単」なもののように報じられていますが、これは全くの誤りです。

 

 そもそも、NY州司法試験の試験は、当然に「英語」で行われるため、ネイティブでない日本人には、ネイティブに比べ、圧倒的なハンデが存在します。

 

 そうすると、一般的な合格率が高いことをもって、「簡単」な試験に落ちたという批判は、全く当たりません。

 

 

 

 

 ここで、「そうは言っても日本人でも合格している人がたくさんいるのだからやはり簡単な試験だ。」という指摘もあり得ます。

 

 しかしながら、ここでいう合格している「日本人」の多くは、「日本の司法試験に合格し、4大法律事務所をはじめとする有名事務所等で勤務するエリート法曹」であることを考慮する必要があります(こういったエリートの能力はすさまじく、東大王に出演している方のような力を持っています)。

 

 一方で、そういった「特殊能力」のない小室さんが合格するためには、場当たり的に受験しても難しく、戦略的に動く必要があると考えます。


 

 

 

 具体的には、3点あります。

 

 まず、①米国司法試験に対応するため、予備校に通うべきです(もう通っているかもしれませんが)。

 

 日本の司法試験の話になりますが、一般の方のよくある勘違いで、大学や大学院の勉強を頑張れば司法試験に合格できると思っている方が大変多くいらっしゃいます。

 

 しかしながら、現実は全く違います。

 

 司法試験に合格するためには、「司法試験に合格するための勉強」をする必要があります。つまり、試験に特化した勉強です(小室さんのロースクール時代の成績が良いから合格力も高いとはずという批判をする方は、この点を理解していません)。

 

 もしかしたら、小室さんも予備校に行っていたかもしれません。

 

 でも、ここにいう、予備校とは、答案練習や模試のみを利用することを指すわけではなく、基本的な講義も含め、トータルでの学習を指します。


 

 

 2度米国司法試験に落ちるということは、そもそも試験に耐えうる基本的な知識の理解、記憶が甘い可能性があります。

 

 まずは、小手先ではなく、自分の法律的基礎体力を作り直さないと、合格は難しいと思います。

 

 私も予備試験の時、経験があるのですが(私は、予備試験を5回受け、5回目で合格しています)、結局、根本から学習のあり方を見直さないと、落ちた年の勉強法をなぞる勉強を翌年もすることになり、不合格スパイラルから抜け出すことはできません。


 

 

 次に、考えるべきは、②勉強時間をどう確保するかです。

 

 やはり、資格試験に合格するためには、一定時間の勉強量が必要となります。

 

 特に、大型資格試験になると、試験範囲が膨大なため、覚えては忘れ、覚えては忘れ・・・を繰り返しますので、どうしても勉強時間の確保が必要になります。

 

 そうすると、働きながら勉強するというのは、どうにも難しいように感じてなりません。

 

 

 

 確かに、結婚早々、無職で勉強に専念というのは、批判を浴びるかもしれません。

 

 しかしながら、受験専念をして戦わなければ、かえって受験が長期化し、人生における逸失利益は膨大なものになる可能性があります。

 

 ここで、「無職で専念なんて、ごくつぶしだ。」という批判があり得るかと思います。

 

 しかしながら、そもそも「司法試験」などの「大型資格試験」は、現実問題として、それくらいの大きな労力をかけなければ受かることは難しいのです。

 

 それは、「大型資格試験」は、小さいころからの学力エリート達が死ぬ気で挑む「最後の戦い」だからです。

 

 

 

 最後に考えるべきことは、③試験に決死の確保で合格するというマインドを持つことです。

 

 実は、ここが一番大事です。

 

 もし、小室さんが、現状の生活に満足しているのであれば、司法試験のことは、きっぱり忘れて、好きな仕事で働いた方がよいと思います。

 

 それは、それで全然ありです(むしろ試験に囚われない方が幸せの可能性があります)。

 

 それでももし、次の試験を受けるということであれば、人生の全てのリソースを合格に懸けるくらいの気持ちが必要です。

 

 

 

 真のエリートと戦うには、それくらいの覚悟が必要となると思います(私もかつて、司法試験予備試験に5年以上の歳月をかけ、合格しましたが、その5年間は、勉強以外のことを一切考えませんでした。ちなみに予備試験合格者の多くは、中高一貫校出身者や東京大学や慶応大学などの超有名大学の出身者です。私は、ごく普通の公立中高出身です 実際に戦ってみてわかりましたが、そもそものポテンシャルに、圧倒的な差がありました)。

 

 もし仮に、合格する母集団から遅れをとっているのであれば、最後は、どこまで狂気に迫れるかが合否を分けます(起きている限り勉強するくらいの狂気が必要になるかもしれません)。


 

 

 長々と書きましたが、小室さんがもし次の司法試験を受けるのであれば、頑張ってほしいです(合格すると恐らく国民の小室さんへの見方は大きく変わると思います)。

 

 以上、今日は、エールを含めた雑記コラムでした。

 

 

 

 弁護士 立花志功

2022年04月15日