新大学生が予備試験に合格するために予備校に行くべきか。(雑記) No.43

 どうも、札幌の弁護士の立花です。

 

 今日は、実務ではなく、新大学生に向けた情報提供です。

 

 

 4月の新生活も落ち着いてきた今日この頃、新大学生や大学2年生で司法試験(予備試験)を受験しようと考えている人は、そろそろ予備校に行こうか検討している人も多いかと思います(ただし、このページにたどり着いている人は、ほぼいないと思いますが)。

 

 では、司法試験(予備試験)を目指すために予備校に行くべきでしょうか。

 

 

 

 はい、答えは簡単で、行けるのであれば、「絶対に行ってください。」

 

 理由や理屈はありません。そもそも、予備校の入門講座を受けないことは、ボクシングチャンピオンを目指すのにも関わらずジムに行っていないようなものです。

 

 

 

 ここで、「予備校に行かなくても合格している人がいるのだから、必ずしも予備校に行く必要はない。」という反論があり得るかと思います。

 

 これに対しては、「そういう人もいる。ただし、予備試験に合格している人の圧倒的多数は、予備校に行っているという現実がある」という反論が可能です。

 

 予備校に行く、行かないの選択は、個人の全くの自由です。ゆえに、行きたくなければ行く必要はありません。

 

 

 

 ただし、一度しかない人生を無駄にしたくなければとりあえず予備校に行くことをお勧めします(予備校に行っていない実務家はそれなりにいますが、それはその合格者のスペックが一般人に比べ、圧倒的に高いだけです 凡人なら行った方が無難です これは、私の6年間の受験経験で得た教訓です)。

 

 では、予備校に行くことを前提に、どの予備校に行くべきでしょうか(ちなみに、私は、伊藤塾、Wセミナー(TAC)、LEC、辰巳、アガルートに通ったことがあります。)

 

 

 

 まず、絶対必須となる予備校の講座は、入門講座です。

 

 私は、入門講座等の基幹講座は、LEC、TAC、伊藤塾、辰巳の4校の講座を実際に、お金を出して取りました(伊藤塾のみ司法試験講座に付随する基幹講座でした)。

 

 では、どの講座がいいのでしょうか。

 

 結論としては、「大手予備校の講座であればどれでもいい。自分の信頼できる先生を選ぶべき。」という回答になります。

 

 

 理由としては、どの予備校も入門レベルで教える内容には大差がないからです(これは本当で、大手予備校のテキストに書いてある内容は、どれも同じような内容です 最低限の基本的知識と実務家ならだれでも知っている論点、判例が書いてあればどのテキストでも可)。

 

 そうは言っても、お勧めの講座を教えてくれよ・・・という声もあるでしょうから、私の考えを伝えますと、「大勢の方が通っている予備校が無難、ただし、来年の予備試験の合格を本気で目指すのなら、入門講座が半年ぐらいで終わる講座にする必要がある。」と考えます。

 

 入門講座に1年かけるカリキュラムが通常かと思いますが、これでは、最初にやったことを来年の4月には、忘れています。

 

 

 

 結局、大事なことは、入門講座の内容を試験までに何度も繰り返すことです。

 

 そういった観点では、今年の4月に始まって、来年の3月に終わる入門講座では、遅すぎます。

 

 何せ、予備試験の合格を本気で目指している人は、高校3年生から、予備校に行っています(中高一貫校で、大学受験のない方は、行っています。しかも、大学1年や2年で予備試験に実際に合格しています)。

 

 

 

 予備試験は、こういった人たちがライバルになります。

 

 入門講座に1年かけるようではなかなか受かりません。

 

 なので、まずは、入門講座が半年から遅くとも12月くらいまでに終了するものか確認して、講座を選びましょう。

 

 ちなみに、私は、そのことに気が付けず、予備試験ベテランとなりました。

 

 

 

 以上、本日は、もし、あなたが、司法試験(予備試験)に合格したいのなら、極力予備校に行って、素早く入門レベルを終了する必要があるという記事でした。

 

 なお、私が良かったと思う予備校の教材は、今はTACになってしまったWセミナーが出版していた「デバイス・ネオ」という参考書と、工藤北斗先生の論証集、西口竜司先生の論証集です(もちろん、これ以外にもいいものはたくさんあります)。

 

 

 

 弁護士 立花志功

2022年04月19日