どうも、札幌の弁護士の立花です。
今日は、交通事故(自転車事故)のコラムです。
春になり、自転車に乗っている方を見かけることが多くなった今日この頃・・・
毎年、この季節になると自転車事故の相談が出てきます。
しかしながらこの自転車事故、通常の交通事故に比べ、困難な事案になることが多いです。
具体的には、以下の3つの困難が挙げられます。
まず、一番の問題は、自転車に乗っている人が任意保険に入っていることが少ないことです。
自動車であれば、多くの方が任意保険に加入していますが、自転車事故の場合、任意保険に入っていることが多いとは言えません。
それゆえ、自転車事故の加害者に資力(お金)が無い場合、治療費すら払ってもらうことがままならないこともあります。
二つ目の問題は、自動車事故の様に、後遺障害を認定する機関がないことが挙げられます。
自転車事故の場合、誰かが後遺障害の有無を決定してくれるわけではないため、示談交渉の段階になって、後遺障害の有無が争いになることが極めて多いです。
最後に、過失割合に関して、明確な基準がないことが挙げられます。
自動車事故であれば、沢山の事故類型があるため、過失割合にある程度、目安があることが多いです。
しかしながら、自転車事故の場合、似たような事故の先例がない事も多く、過失割合について、当事者間で争いになることが多いです。
このように、自転車事故については、自動車事故に比べ、当事者間での任意交渉による解決が難しいケースが多いと言わざるを得ません。
そのような場合は、裁判も含め、弁護士を介入させた方がよい結果になる可能性があります。
もし、自転車事故でお困りの場合には、当所までご相談いただけますと幸いです(ご相談は無料です)。