映画「死刑にいたる病」をみて(雑記) No.58

 どうも、札幌の弁護士の立花です。

 

 映画、観てますか?

 

 私は、先週、映画「死刑にいたる病」を観て参りました。

 

 この映画、大変面白く、ぜひおすすめさせていただきたいと思います。

 

 

 

 基本的には、この作品は、予断なく観た方が楽しめますので、ネタバレは当然に避けますが、大まかなあらすじとしては、主人公が死刑囚に翻弄されるという話です。

 

 具体的には、主人公(冴えない大学生)に対し、ある死刑囚から手紙が届きます。そこで、冴えない毎日を送っていた主人公は、何となく、死刑囚(主人公が小さいとき通っていたパン屋主人)に会いに行きます。

 

 拘置所で、主人公は、死刑囚より「9件の殺人事件のうち、8件は自分がやったものであるが、1件は自分ではない」、「犯人が他にいるから、証明してほしい」と言われます。

 

 そこから、主人公が事件の闇に迫る・・・という内容です。

 

 

 

 まず、弁護士的な視点からこの事件を観ると、この映画は、拘置所の再現などがリアルでなかなか迫真性のある映画でした。

 

 途中でリアルな刑事記録なども出てきて、ちゃんと監修されていることもうかがえます。

 

 そういった細かい作りこみまでできており、最近の日本の映画でよくあるチープな感じが一切ありませんでした。

 

 

 

 一方、肝心のストーリーもかなり良かったです。

 

 最近巷で話題になる「サイコパス」とはどういうものか・・・

 

 この映画を見ると肌感覚で理解できるかと思います。

 

 

 

 一番の見どころは、阿部サダヲさんの怪演です。

 

 主人公と死刑囚(阿部サダヲさん)の対話のシーンは、単に接見しているだけの動きのないシーンではありますが、観客全員が引き込まれるようなやり取りであり、必見です。

 

 事前知識なしで観た方が楽しめるタイプの映画かと思います。

 

 ぜひ、「死刑にいたる病」、おススメです。

 

 

 

 ちなみに、私が観に行ったのは、一番最後の上映回でしたが、前列しか空いていないほど人気でした。

 

 以上、今日は、刑事弁護と繋がる(?)雑談でした。

 

 

 

 弁護士 立花志功

2022年05月16日