どうも、札幌の弁護士の立花です。
今日は、最近話題になっているインターネットでの誹謗中傷問題についてのコラムです。
これまでの人生経験の中で、インターネットにて誹謗中傷されたことがあるという方は、それなりにいるのではないでしょうか。
では、インターネットにて誹謗中傷被害に遭った場合、どういった手段が考えられるのでしょうか。
一つ目は、その誹謗中傷の内容の「削除」が考えられます
誹謗中傷の内容を消し去り、誹謗中傷のなかった状態に戻すということです。
これにより、誹謗中傷がネットの海に放置されるという事態を防ぐことができます。
しかしながら、これだけでは、誹謗中傷がなされた方にとって、十分な被害回復がなされたとは言えない場合が多いのではないでしょうか。
次に考えられるのが、誹謗中傷を行った者を知るための「開示請求」です。
この開示請求、実現のハードルはかなり高いですが、匿名のインターネット空間で、加害者が特定できれば、得体のしれない恐怖からは、解放されるのではないでしょうか。
もっとも、それでもなお、誹謗中傷の被害者の精神的な苦痛は慰謝されないことが多いです。
そこで、誹謗中傷の被害者としては、加害者に対し、賠償請求を行ったり、加害者の行為が悪質であれば、刑事告訴を行うといった手段を取ることも考えられます。
このように、インターネットによる誹謗中傷には、いくつかの対抗策があります。
逆に言えば、インターネットでの誹謗中傷を行えば、身元が明らかにされたり、賠償請求、刑事告訴がなされる可能性があるということです。
インターネットは、匿名ゆえ、発言が過激になることがありますが、法的なトラブルに巻き込まれないためには、発言には慎重になりたいものです。